【画像生成AIの基本用語】プロンプト・ネガティブプロンプト・Seed値とは?意味と役割を初心者向けに解説

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「画像生成AIって面白そうだけど、カタカナや英語の基本用語が多くて、何から覚えればいいか分からない…」 「プロンプトとかネガティブプロンプトはなんとなく聞いたけど…『Seed値(シードち)』って一体何のこと? 重要そうな雰囲気だけど難しそう…」

画像生成AIの世界は、新しい言葉がたくさん出てきて、最初は少し戸惑いますよね。でも、基本的な用語の意味さえ押さえてしまえば、AIとの対話がぐっとスムーズになり、画像生成をもっと深く楽しめるようになります。

この記事では、数ある画像生成AIの基本用語の中でも、特に重要となる以下の3つの言葉に焦点を当て、それぞれの意味と役割を、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。

  1. プロンプト (Prompt): AIへの「指示書」
  2. ネガティブプロンプト (Negative Prompt): AIへの「NG指示」
  3. Seed値 (Seed): 画像の「再現性」を司る番号

これらの核心的な用語、特に今回は「Seed値」についてもしっかり理解して、画像生成AIの世界をもっと自由に探求しましょう!

目次

① プロンプト (Prompt) とは?|AIに「こう描いて!」と伝える指示書

まず、画像生成AIを使う上で絶対に避けて通れないのが「プロンプト」です。

プロンプトの意味と役割:AIへの具体的な「お願い」

プロンプトとは、あなたが「こんな画像を生成してほしい!」という具体的なイメージを、AIに伝えるための「指示文」や「命令文」のことです。まるでAIに「お願いリスト」を渡すようなものですね。

AIはあなたが入力したプロンプトを解読し、その内容に沿った画像を生成しようとします。例えば、「1girl, smile, red dress(女の子1人、笑顔、赤いドレス)」とプロンプトを入力すれば、AIはその指示に従って、赤いドレスを着て笑っている女の子の画像を生成しようと試みます。

プロンプトの書き方基本:「キーワード」を「カンマ」で繋ぐ

プロンプトは、小説のような長い文章である必要はありません。基本的には、描いてほしい画像の要素を表す「単語」や「短いフレーズ」(キーワード)を、カンマ(,)で区切って並べていくのが一般的です。

先ほどの例のように、「女の子1人」「笑顔」「赤いドレス」といった要素を、それぞれ対応するキーワード(主に英語が使われます)にして、カンマで繋いでいくのです。

なぜプロンプトが重要?:AIとの対話の出発点

AIはあなたの心の中を直接見ることはできません。プロンプトは、あなたの頭の中にあるイメージをAIに伝えるための、いわば「翻訳機」であり「コミュニケーションツール」です。したがって、明確で具体的なプロンプトを書くことが、思い通りの画像を得るための最も基本的なステップとなります。

② ネガティブプロンプト (Negative Prompt) とは?|AIに「これは描かないで!」と伝えるNG指示

次に重要なのが「ネガティブプロンプト」です。プロンプトとセットで使われることが多い、画像の品質を左右する要素です。

ネガティブプロンプトの意味と役割:「避けてほしいこと」を伝える

ネガティブプロンプトは、プロンプトとは正反対。「こういう要素は画像に含めないでほしい」「こういう失敗はしないでほしい」ということをAIに伝えるための「NG指示」です。いわば、「これだけは勘弁してリスト」ですね。

例えば、料理で「辛いのは苦手なので、唐辛子は入れないでください」とお願いするようなものです。AIに対しても、「低品質な描写は避けて」「手が変になるのは防いで」といった指示を出すことができます。

ネガティブプロンプトの重要性:品質向上と失敗回避の鍵

画像生成AIは時々、指が多かったり、手足が不自然だったり、全体的にぼやけていたりと、意図しない失敗をしてしまうことがあります。ネガティブプロンプトを適切に設定することで、こうした望まない結果を減らし、生成される画像の全体的なクオリティを引き上げる効果が期待できます。

特に、「low quality (低品質)」「bad hands (下手な手)」といったキーワードをネガティブプロンプトに入れることは、多くのユーザーが実践している基本的なテクニックであり、これだけでも画像の質感が向上することがよくあります。

ネガティブプロンプトの具体例:まずは定型文から試そう

ネガティブプロンプトには、画像の質を保つために多くの人が使っている「定番のキーワード群」が存在します。まずは以下の例のような定型文をコピーして、ネガティブプロンプト欄に入力してみるのが簡単でおすすめです。

よく使われるネガティブプロンプトの例: low quality, worst quality, normal quality, blurry, bad hands, missing fingers, extra digits, deformed limbs, text, signature, watermark, username, NSFW

  • 「もっと効果的なNGワードを知りたい!どう使い分ければいいの?」 詳しい解説はこちらの記事で!
    • 「変な画像」を回避!ネガティブプロンプトに入れるべきNGワード集※後日投稿

③ Seed値 (シード値) とは?|画像の「再現性」を司る重要な番号

さて、今回のキーワードの一つでもある「Seed値」について、特に詳しく見ていきましょう。「Seed値とは何か?」その意味と役割をしっかり理解することが、画像生成AIをより深く使いこなすための鍵となります。

Seed値の意味:「ランダム性」の種となる数字

Seed値(シードち)とは、画像生成の過程で使われる「ランダム(偶然)」な要素をコントロールするための、特別な「番号」や「識別子」のことです。

画像生成AIが画像をゼロから作り出すとき、実は内部ではたくさんのランダムな処理(例えば、ノイズの加え方など)が行われています。このランダム性があるからこそ、同じ指示(プロンプト)でも毎回少しずつ違う、多様な画像が生み出されるのです。

Seed値は、このランダムな処理の流れを特定するための「種(Seed)」の役割を果たします。同じSeed値を使えば、ランダムな処理の流れが毎回同じになり、結果として同じ画像が生成される、という仕組みです。

比喩で考えてみましょう: まるで、トランプをシャッフルする時を想像してください。毎回シャッフルすれば、カードの並び順はランダムに変わりますよね。Seed値は、この「シャッフルの仕方」そのものを記録しておくための「固有の番号」のようなものです。もし同じSeed値(=同じシャッフルの仕方の番号)を使えば、何度シャッフルしても、カードは全く同じ順番に並ぶ、というわけです。

Seed値の役割:画像の「再現」と「多様性」のコントロール

このSeed値の仕組みを理解すると、その重要な役割が見えてきます。

  • 役割1:画像の「再現性」の確保 これがSeed値の最も重要な役割です。通常、画像生成ボタンを押すたびに結果は微妙に変わりますが、特定のSeed値を指定(固定)して生成すれば、プロンプトや他の設定が全く同じであれば、何度実行しても完全に同じ画像を再現することができます。
  • 役割2:「多様性」のコントロール 逆に、Seed値を固定せずランダム(多くのツールでは「-1」という値や空欄で指定)にすれば、AIは毎回異なるランダム性を用いて画像を生成します。 これにより、同じ指示から様々なバリエーションの画像を生み出すことができ、アイデア探しや偶然の発見を楽しむことができます。

つまり、Seed値は、「同じものを再現したい」時と「色々なパターンを見たい」時を、ユーザーが意図的にコントロールするための鍵となるのです。

Seed値はいつ、どうやって使う?具体的な活用場面

では、実際にSeed値はどんな時に役立ち、どう使えば良いのでしょうか?

  • Seed値が役立つ場面:
    • 「これだ!」と思う最高の一枚(傑作)が生成できた時に、その画像を後から完全に再現したい場合(Seed値をメモしておく必要があります)。
    • キャラクターの見た目や構図は固定したまま、背景や服装、ちょっとした表情だけを変えてバリエーションを作りたい場合(Seed値を固定してプロンプトを微調整する)。
    • プロンプトの一部や他の設定(例: LoRAの強度など)を変えた時の効果を正確に比較・検証したい場合(Seed値を固定すれば、変更点以外の要素が完全に同じになるため)。
  • Seed値の使い方:
    1. 固定する場合: 多くの画像生成ツールには「Seed」という入力欄があります。ここに任意の整数(例: 12345, 987654321 など、好きな数字でOK)を入力します。
    2. ランダムにする場合: Seed値の入力欄を空欄にするか、「-1」 という特別な値を入力する、または「ランダム」や「サイコロ」のアイコンをクリックするなどの方法があります(ツールの仕様によります)。
    3. Seed値の確認: 多くのツールでは、生成された画像の詳細情報(メタデータ)を確認する機能があり、そこで使用されたSeed値を知ることができます。気に入った画像ができたら、この方法でSeed値を確認し、メモしておきましょう。
  • 初心者へのおすすめの付き合い方: 普段は特にSeed値を意識せず、ランダム設定で色々な画像が生成されるのを楽しんでみましょう。そして、その中で「これは本当に素晴らしい!」と思える特別な画像に出会えたら、その画像のSeed値を忘れずにメモしておく。この習慣をつけるだけで、後々「あの画像、もう一度見たいのに…」と後悔することがなくなります。
  • Seed値を活用したテクニックをもっと知りたい?
    • 同じキャラをもう一度!Seed値固定でキャラクターや構図を再現する方法※後日投稿

なぜSeed値が基本用語として重要なのか?

Seed値は、一見するとただの数字に見えるかもしれません。しかし、それは画像生成AIにおける「再現性」という、非常に重要な概念をコントロールするための鍵なのです。

思い通りの画像を追求していく過程では、「過去の成功例を再現する能力」や、「条件を一つだけ変えて比較検証する能力」が不可欠になってきます。Seed値の仕組みを理解し、適切に使うことで、より計画的で効率的な画像生成が可能になります。だからこそ、Seed値は初心者の方にとっても、覚えておく価値のある重要な基本用語なのです。

まとめ|重要基本用語を理解して、画像生成AIの世界を広げよう!

今回は、画像生成AIを使う上で特に重要な3つの基本用語、「プロンプト」「ネガティブプロンプト」、そして「Seed値」について、それぞれの意味と役割を解説しました。

  • プロンプト (Prompt): AIへの「指示書」。何を描いてほしいかを具体的に伝える言葉。(例: 1girl, smile
  • ネガティブプロンプト (Negative Prompt): AIへの「NG指示」。何を描いてほしくないかを伝え、品質を上げる言葉。(例: low quality, bad hands
  • Seed値 (Seed): ランダム性の「鍵」。画像の再現性をコントロールする重要な番号。(例: 12345 で固定 / -1 でランダム)

これらの基本用語の意味をしっかり理解することで、画像生成AIがどのように動いているのかが少し見えてきて、AIとの対話がよりスムーズになるはずです。そして、それはあなたが思い描く画像を、より意図的に、より効率的に生み出すための大きな助けとなるでしょう。

画像生成AIには、他にも知っておくと便利な基本用語がたくさんあります。 例えば、画像の画風を決める「モデル(Checkpoint)」、特定の要素を追加する「LoRA」、画像の生成方法に関わる「Sampler(サンプラー)」「Steps(ステップ数)」などです。

まずは今回学んだ3つの基本用語を意識しながら、実際にAIツールを触ってみてください。実験するように色々試してみるのが、一番の近道です!

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